大和一国の大祭"春日若宮おん祭り"は、一般の方には、昼間行われる"お渡り式"が有名ですが、その後行われるお旅所の奉納芸能が特筆物。巫女神楽に始まって、能楽、東遊、田楽、細男と珍しい古式の舞が続き、最後にクライマックスの舞楽へ。この祭りのために設えられた仮宮の前で、夜11時頃まで延々と続く神様の宴は、まるで中世芸能の博物館のよう。この写真は、そのうち東遊を撮影したもの。この日は、厳かな神事の雰囲気を出せるように、ストロボを使わず撮影してみました。ストロポを使わず夜の撮影を行う場合、蛍光灯などの発色を損ないやすい光源の影響を避けるために、私はよくネガフィルムを使います。露出アンダー気味になった場合でも、補正が利きやすいのも、夜の撮影向きといえるでしょう。(Lens80-200mm,
絞り2.8, マニュアルフォーカス、露出オート、 ISO400) |