亥の子は、もともと新穀の餅を食べて無病息災を祈る中国の風習から起こり、平安時代には宮中の祭りとして行わており、その後民間に伝わって田の神の祭りとなりました。高田の亥の子は子供が主役で、やぐら壊し、お膳壊しという珍奇な行事の後、夜中にこの「灯明消し」が行われます。電燈が消えた部屋(集会所)の中で、子供たちは神棚に灯った燈明めがけてわら束を投げて火を消そうとします。それに対して、頭屋は消えた燈明をつけようとするので、その掛け合いが延々と続きます。全く奇妙奇天烈な内容ですが、おそらく子供たちの慰安のために、普段やってはいけないことが出来る無礼講の行事として考えられたものでしょう。(高田の亥の子-全写真) |