十津川村は、紀伊半島中央にある日本最大の村です。世界文化遺産にこの度指定された熊野古道の吉野大峰奥駈道や高野山から延びる小辺路もその中に含んで、山深くはあるけれども、雅びたものがいくつか残っています。山間の村々に残る大踊りもそのひとつ。中世の風流踊りの系統をひく古式の盆踊りで、扇を使ってテンポよく踊るのが特徴です。小原、武蔵、西川の3地区の大踊りが、国指定の無形民俗文化財に指定されており、この写真は、その中で一番山深いところにある西川の大踊りを撮影したもの。櫓を建てず、対面に並んで踊るのは西川だけで、最も古い形式を残しているそうです。(Lens28-70mm,
絞りf5.6, 1/30秒, マニュアルフォーカス、ストロボ、ISO400) --参考: 奈良の風流・踊り-- |