奈良には御田植祭が数多くありますが、春日大社のそれは最も由緒正しいもの。平安時代末期の長寛元年1163)に始まり、永亨12年(1440)の祭りには牛役が登場する農耕所作・田植・早乙女(春日大社では八乙女)の舞が行われたことが確かで、現在大和盆地の各地で広く行われているおんだ祭の原型がこのとき既に春日大社で完成していました。
この日は生憎の雨で、農耕所作や八乙女による舞は屋内で行われたため、行事の写真は不発。ところが本社から若宮社に移動する際に、八乙女が和傘の華を咲かせたところをパチリ。たまにはこういう写真も良いものですね。 |