この写真を撮ったのは丁度ミレニアムで大騒ぎのときでした。新薬師寺で、2000年カウントダウンを祝って特別に天平時代の鐘を撞かせていただくというイベントがあって、その後東大寺大仏殿にお参りした時の写真です。
東大寺の境内は三脚使用不可なので、この写真は高感度フィルムを使って、絞り開放手持ちでようやく撮れました。ところが、最近デシカメの高感度化がすさまじく、手ぶれ補正機能も充実しているので、これくらいの暗さであれば簡単に手持ち撮影することができるようになりました。おそらく、窓から見える大仏のお顔のアップなども、デシカメを使えば手持ちで撮れてしまうのではないでしょうか。
私の知人に、最新のデジタルカメラを駆使して、真っ暗闇で行われるお水取りの秘儀をストロボを使わずに手持ちで撮影しておられる方がいます。(おそらくISO6400くらい?)
既に21世紀は10年目を迎えました。近々、今までの常識とは異なる全く新しいお水取りの写真集が世に出てくるはずです。
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