大神神社は日本最古の神社のひとつとされる大和一ノ宮。その大神神社に元旦の深夜、大松明を掲げて三輪山麓に点在する摂末社18社を巡拝する繞道祭という祭りがあります。なんでも神社草創のときから続くのではないかという話。午前1時頃に本社を出立する時は初詣客が多いので大変な喧騒ですが、古代の山ノ辺の道を南北に駆け巡るあたりになると神山の霊気が迫ってきて厳粛な雰囲気に包まれます。この祭りはマラソンのように長い山道を疾駆するので、待ち伏せして写真撮影することが多いようですが、この時はカメラと三脚を担いで同行、結局延べ3時間ほど走りました。正月明けからそんな無茶をする人は私くらいのものかもしれませんが、このような小さい末社の神事は待ち伏せ写真では絶対撮られることがなく、結果として珍しい1枚になりました。漆黒の闇が厳粛な雰囲気を醸し出して良いと思うのですが・・・。 |