萩の花は万葉集でもっとも多く詠まれた花ですが、実際野山で見かけてもそれほど目立つものではありません。ひと頃野山で咲く萩の花を撮りたいと思って、萩の群生地を探したことがありますが、枝形も取りとめがなくしかも花が小ぶりで、写真になりにくくて困った覚えがあります。やはり萩の花は、寺院や日本庭園の中でそれなりに樹形が整えられて映える花ではないでしょうか。
白毫寺は、奈良時代志貴皇子の別荘があったとされるところで、皇子が亡くなったときに次の万葉歌が詠まれました。ご覧のように、現在萩の名所になっています。
02-0231 |
高円の 野辺の秋萩 いたづらに 咲きか散るらむ 見る人なしに |
笠金村 |
高円 |
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