最近風景写真を撮りだして気がついたことですが、風景写真を主に撮られる方は、広角系のレンズを使うことが多く、レンズも大抵はF11以上に絞るので、例えばこの写真のような撮り方は珍しいようです。私は、スナップ写真から入ったせいもあって、実際その場所に立ってみて広角系レンズが無理と思った場合には、すぐに望遠レンズで風景を切りとることを考えます。この場合、背景がやや煩わしかったので、唐古遺跡の望楼の目印になっている銅鐸の図柄を模した屋根飾りと鳥形を望遠レンズで狙って、朝日の逆行線をバックにシルエット状に浮かび上がらせました。F5.6までレンズを開けたので背景が綺麗にボケて、写真の狙いがより鮮明になったように思います。主にポートレート写真などに使われる一般的なテクニックですが、オートで撮ることに慣れてしまうと、絞りや露出の選択が悩ましいシーンかもしれません。 |