今月は何の写真にしようか迷っておりましたら、大切な写真が抜け落ちていることに気がつきました。7月の奈良県の祭事で一番の呼び物といえば、この吉野山の蛙飛びでした。かつてある男が大鷲にさらわれて断崖絶壁の上に置き去りにされたところ、高僧が法力で蛙の姿に変えて救い出し再び法力で人間の姿に戻したという逸話にちなんで、国宝の蔵王堂の前で大青蛙が高僧の法力で真人間に戻る様子を実演します。舞台をピョンピョン蛙が飛び跳ねる姿は大変ユーモラスで、この蛙を見るために全国からたくさんのお客様にお見えになります。(蛙跳びの全写真)
行事そのものは、吉野山の草創の役ノ行者に連なる蓮華会の一環として行われるもので、蓮華会そのものは大変由緒のあるものです。役ノ行者が産湯をつかった大和高田市の弁天池の蓮(奥田の蓮取り)を運んで蔵王堂で法要が行われた後、山上ケ岳の大峯山寺にさげられます。
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