大阪岸和田のだんじり祭りは、"だんじり"の疾走で有名。一般的には、大通りの曲がり角の通称カンカン場での撮影がおもしろいようです。しかし、私は故意に大通りを避けて、狭い路地の難所、所謂S字カーブへ。生来の臍曲がりがその理由ですが、結局待つこと4時間、通過した"だんじり"はたったの2台。しかし、夕刻最後の遣り回しで撮れた乾坤一擲の1枚がこれです。薄暮の中、ストロボでスローシンクロさせることでスピード感を強調しましたが、何より歯を食いしばる大工方の力が漲って、緊張感が写真に出ました。実際、この遣り回しは一気に駆け抜け、観衆は狂喜乱舞、大歓声があがりました。(Lens28-70mm, 絞り5.6, 1/15秒, ストロボ, ISO400) |