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歳時記 6月
2008年6月7日 万葉集の風景
万葉集の風景から
撮影: May. 2 2008
えー、遂に"万葉集"のホームページを作ってしまいました。最近万葉集を勉強していることは4月の歳時記でご報告していましたが、ちょっとした思いつきが遂にこのような形になってしまいました。
万葉集の風景
ホームページのフレームを作ることはそれほど難しいことではありません。むしろ頭を悩ませているのは、万葉集をいかに読み込んで、それを画像に結び付けていくかということ。万葉集は読めば読むほど奥が深いので、撮りたいイメージにまで結び付けるが大変です。
一般的に、万葉集の写真というと、詠まれた場所の風景を直接撮ったものが多いようです。しかし、万葉集をそれなりに読み込んでみると、むしろその中に潜む筆者の心象風景を結び付けるにはどうしたらよいかが重要と思うようになりました。万葉集はその時代に生きた人々の生活や息遣いが溢れています。その生活や息遣いをむしろ撮りたいと思うようになりました。今考えているのは、"万葉の風景"は風景、"万葉の花"は花、"作歌の顔"は作家の心象風景を中心として写真化していこうと思っています。使用するカメラも、出来たら対象毎に変えていこうかと思っています。これから私の腕が試されるわけです。
今までの写真撮影と違って、関連図書の読み込みに多くの時間が費やされるので、手元にある書籍は、すでに20冊を超えました。当面は祭事関連の写真撮影を抑えて、万葉集のほうに力を入れていこうと考えています。

2007年6月1日 梅雨に思う
西城 キョウ
水口の祭

そろそろ梅雨の季節ですね。雨は会社勤めの我々にとってあまり楽しいものではありませんが、農家には恵みの象徴。最近早生種が主流ということもあって田植えの時期が早くなりましたが、かつては梅雨を待ってから田植えが始まりました。
梅雨は、実は大変珍しい気候現象のようです。例えばお隣の朝鮮半島は、緯度で言うならば東北や北海道に当たり、6月の雨季はないそうです。日本の気候は、田植えの時期に大量の雨が降ることで乾地に水を一面に張ることが出来、その上7-8月には強い日差しが照って水稲を大きく育てることが出来るので、稲作に理想的だといえます。しかし、我々日本人はこのことがさも当たり前のことのように錯覚してしまいがちです。
ちなみに、現在の日本の人口約1億2千万人に対して、お隣りの韓半島の人口は約6千万人。この人口密度の差は、おそらく工業化が始まる前の150-200年前でもそれほど変わっていないので、日本の豊かな土壌と気候がこの差を生んだと言っても過言ではありません。

日本人は、もっと梅雨に感謝しなくてはならないのです。

2006年6月1日 虫送り
5月中旬から6月初旬に田植えが終り、それ以降秋の収穫期に至るまで、農村は労働の季節となります。総じて大きな行事は少なくなり、特に梅雨が重なる6月は祭事が少ないように思います。その中で、奈良の東山地域には、虫送りという山里らしい長閑な祭りが残っています。
下笠間 虫送り
虫送りとは、村人が松明で害虫を集めて村境に追いやるという行事で、例えば室生村では字毎に順繰りに虫送りが行われて、数日をかけて村境まで虫を送っていきます。無山から始まって、染田、小原、下笠間と日を連ねて行われて、まるでオリンピックの聖火リレーのようです。
ただ、不思議なことに、隣村(旧山添村毛原)に送られた虫がその後何処に行くかは定かではありません。虫を送られた隣村は迷惑のようにも思うのですが、隣村で虫送りが引き継がれるということもないようです。
おそらくは、昔害虫駆除として行われていた野焼きの行事が、仏教の影響でやさしい祭礼に変じたのであり、虫の精霊を村外に送るという宗教的な儀式に変わったのだと思います。なんとも典雅なものですね。




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Web初版開設日 2002年 8月 1日
Web二版更新日 2005年 9月 1日
頁最新更新日 2008年 6月 7日
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